クラミジア治療を行う上での注意点

クラミジアは性感染症の中でも感染力が強いため、泌尿器科などでもかなり頻繁に診察される病気です。
また、性器クラミジアだけではなく目に感染すればトラコーマとなったり、肺炎や気管支炎の原因やオウム病の原因などにもなります。
もちろん性感染症なので性行為で感染するのですがその感染力はコンドームなしの性行為において5割から8割というかなりの高い確率です。
また潜伏期間も3週間と、とても長く注意が必要です。
この潜伏期間においてほとんど症状がないので油断してしまいがちなのですが、この期間中に特殊な増殖の仕方をしているのです。

実はクラミジアには自力で増殖する力がありません。
感染者の体内に入るとまず、感染者の細胞が免疫力で食菌という作用をおこし、クラミジアを細胞内に取り込みます。
その後48時間ほどかけ感染者の細胞の中で増殖します。

その後増殖しきってパンパンになった細胞から72時間後ぐらいに再放出されます。
さらに再び放出されたクラミジアを他の細胞が取り込み同じサイクルが繰り返され増殖していきます。
これが潜伏期間である3週間の間にずっと繰り返され、ついに症状が出るまでにクラミジアが増殖するわけです。
想像するだけで少し気持ち悪いのですが、この間ずっと症状がないというのが困ったものです。

クラミジア感染症の症状自体はそれほど重くはならないのですが、それにしても尿道が痒くなったりは不快きわまりないですし。
女性であれば膣から不快なおりものが出たりします。
もちろん目に感染すれば結膜炎の症状がでますし、呼吸器に感染すれば同じく炎症を起こします。

ただし、全く症状がない場合もあります。
しかも隠れ感染してキャリアになってしまっている状態であっても、女性の場合不妊の原因になりかねないのです。
その意味では静かに怖い感染症の一つではあります。
いずれにしろ感染力は折り紙つきなので、男性にしろ女性にしろ無自覚のまま相手に伝染させてしまうということが、一番 注意しなければいけないポイントになってきます。

クラミジアの再発を防ぐためにも完治するまで治療する

潜伏期間が長いということと深く関わりがあるのですが、ある程度の増殖がされた上で菌数がないと症状がない場合も多いのです。
そのため治療を開始すると完全に治っていなくとも症状自体は治ります。
そのため薬をやめてしまい、再発してしまうということも少なくありません。
症状そのものも免疫力が落ちているときに発生しやすいということもあり、自覚のないままにキャリアになってしまい免疫力が落ちてしまった時に症状が再発することもよくあります。

注意していただきたいのは、症状がないからといって完治しているわけではありませんので、この状態で薬をやめてしまうと保菌者になってしまい、再発のリスクはなくならないということです。
何よりも女性の場合症状がなくとも、不妊の原因にもなりえますので、必ず完治しきるまで投薬治療を続けることが必要になってきます。
もちろん男性の場合でも自然な妊娠を望むのであれば必ず完治するまで治療を続けなければいけません。
何より症状がなくとも感染力はありますので、パートナーにうつしてしまうということを防ぐためにも完治させる必要があります。

女性の場合は症状が出にくいということも相まって原因不明の不妊症ということにもなりかねませんし、免疫力が下がった途端にたちまち発症してしまうということも考えられます。
これらを防ぐのには治りきるまで薬を飲みきり、完全にクラミジアを根絶させるという他に方法はありません。
そうしない限り何度でも再発する性質があるのです。
いわば第二の潜伏期間とも言える、この治りかけで症状がないだけの保菌者としての時期であっても、感染力は まったく衰えないというところに、クラミジアの恐ろしさがあります。
潜伏期間中に症状がなく、しかし感染力が衰えず拡散させてしまう。
その後免疫力が落ちることによって自身も再発する。
というこのサイクルを完全に断ち切るためにも、必ず血液検査などで根絶したことを確認できるまで、きちんと治療は続けるようにしましょう。